夫婦別姓とは

中国や韓国、そしてその他近隣の東南アジアでは、夫婦別姓です。

中国は以前(中華人民共和国になる前)、夫婦同姓だったのですが、
結婚前の女性の姓を男性の姓にかえてしまうのは、
女性に対する侮辱であり蔑視であるという理由で、
現在の夫婦別姓になったとのこと。

しかしこれは、女性の姓を男性側が受け入れない、
というようにも考えることもできるわけですから、
夫婦同姓が女性を尊重した、男女平等の制度かというと、
必ずしも、そうとも言い切れないでしょうね。

日本の場合は、夫婦同姓の制度ですが、現在しきりに議論されている、
「選択的夫婦別姓法案」も背景には男女平等があるわけです。

夫婦別姓にすべきである、という改革支持の考え方がある半面、
夫婦間の(家族の)統一が取れなくなるので、
結婚後はやはり夫婦同姓にすべきだ、という考えの人、
また別の賛成派の考え方として「選択的」なので、
それぞれ好みのパターンを選択すればいい、と様々ですね。

しかし現在の中国は、夫婦同姓も認められているようなので、
いま日本で議論されている「選択的夫婦別姓法」に近いわけですね。

しかしこれは日本社会の特徴などを考えてみると、
外国の習慣を、それが合理的なので、それを即日本にも取り入れよう、
というのも早計ではないか、ということです。

輸血と同じで、身体が拒否反応を示してしまうと、
生体に深刻な影響を及ぼすのです。

学術的なことはさておき、
中国に居住してみないと理解できない部分があります。

私は中国の東北地方(遼寧省)に、2年ほど住んでいました。
当然中国人の友人もおり、彼等の家庭内に深く入って観察をしています。

結婚しても奥さんのことを呼ぶ場合、
別姓ですから、フルネームで呼ぶことが間々あります。
「張麗紅!」のように呼ぶことになるわけです
中国人の姓名は2~3文字なので呼びやすい。

日本の場合、山田花子さんが奥さんの名前だとした場合、
同姓であれば奥さんを呼ぶ場合「花子!」と呼べばいいのですが、
別姓の場合、中国のようにフルネームで呼ぶと、
「山田花子!」となり、なにか家族間で呼び合っている感じがしない。
=呼びにくい、違和感あり。

欧米の姓名も中国のように短くないので、夫婦同姓だというのもうなずけます。

制度というのは運用面での問題も考慮しないと、
議論できないと思いますね。

あと日本の場合、家系の伝統(血脈)というものもあり、
「△△時代から続いてきた、当○○家には伝統があり・・・・」
という部分が、夫婦別姓になると崩れてしまうことは確かです。